2009年7月21日火曜日

効果10倍の(学び)の技法 シンプルな方法で学校が変わる! (PHP新書)


生徒も先生も頑張ってはいるが、従来のシステムに束縛され、学びの改善に関する進歩は滞っている。そう感じている教員は多いのではないでしょうか?私も同じ気持ちを持っています。

人はどういう時に効果的に学べるのか、「良い学び」の本質を理解し、教員たち自身が自分たちの仕事に関して良い学びの技法を実践することは非常に重要で す。そのための実用的な方法や導入例を書いています。是非おすすめです。また、著者のEmailが後部に掲載されており、お願いすると追加で学校改善とン 学びの「理論編」を送ってくれます。この内容もよくまとまっていて参考になります。


さて、あとは、読んだだけのままにせず、自分が何をやるかです。

自分が何をやるか:

まず、第一章に出てくる内容で、学校の中で教員同士で行う学びを実行したいと考えます。

1)何人かで持続可能的な教育研究レポートの作成・発表のサイクルをスタートする
この本で紹介されている上越市高志小学校の例を参考にしたいです。
・大きなビジョンを共有し、それに向かって実践する
・「やってみてよかった」ことのレポートを書く(A4サイズ一枚の簡単なもの、月に一枚なら問題なく可能なはず)
・レポートを貯蓄し、共有する
・月に一度のワークショップで情報の共有をする(グループで20~40分シェアし、感想を全体に一人40秒で報告するなど)

2)同僚とコーチング形式で、お互いの授業を見て、批判的友達として1)良い点を指摘し、2)気になる点を質問し、3)感想のラブレターを書く
今の大学でお互いに授業を見て意見を交換したいと思うのに、スケジュールの関係などで実践できていません。その解決として3人のグループで一人が二つのクラスを合同で教えるま間に授業観察を行う、という手法がとても実用的です。

とりあえず、上記の二つができたら満足です。

この他にも
・計画・実行・改善の3部の振り返りジャーナルの持続的な使用(自分は今不定期)
・他の先生と同じ疑問を持ったら実践研究をおこなう(これはある程度行っている?)
・学びサークルやBookClubを作り、本を読み、課題を話し合う(これは学外ではあるけど、学内ではない)
・まじめに雑談をする時間の確保(これは今ほとんどない。廊下の立ち話のみ)
・学びのリーダーと模範は校長である(しかし先生同士でも十分だと思います)

第一章でこれだけいいアイデアがありました。
このほかにも学内の会議や研修を元気にする方法、学生主体の授業、Cooperative Learningを実践する方法、親たちと協力して元気のある学びの環境にする方法など、アイデアがたくさんです。

自分自身の学び・教育の方法を考え直すきっかけになる良い本です。

Mark

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