2012年8月10日金曜日

映画「孔子の教え」と老子の「上善如水」


「孔子の教え」最近DVDで見ました。

大学で中国語を習っていたり中国に住んでいたことがあったので、昔からZhang Yimou監督の作品などの中国映画ファンで、中国語の練習として時々借りてきて観てます。中国の大学で教えていた時住んでいたのは山東省だったので、曲阜にも2〜3度観光で行っているのですが、孔子の生涯についての知識はかなり低く見てみたいなと思いました。

印象としてはまあまあ良かったというところでしょうか。物語も制作も見応えあります。主演のChou Yun Fat、相変わらず貫禄あります。

歴史的にどのぐらい正確かは詳しくないのでなんとも言えませんが、中国、日本、韓国の文化の基礎の一つとなった儒教思想のルーツに興味を持ためには有効な映画ではないのでしょうか。

映画では2500年前の春秋時代に「仁」の思想を広め乱暴な弱肉強食の軍事独裁政治を平和で安定した民衆思いの政治に変えようとした、という物語が展開されます。しかし、結局軍事による権力闘争となり、孔子の教えは反映されず、隠居生活に入って弟子ととても五経を残すことに力をいれる、という感じです。いい話です。

大学時代、現代中国語の授業は実用的でとても好きだったのですが、古典の授業は教授の教え方もひどく退屈なもので、嫌いでした。アレルギー的な気持ちが湧いたのを覚えてます。こういう映画を見ることから始めていればもう少し興味が持てたかな?

http://en.wikipedia.org/wiki/Confucius

それから、恥ずかしながら、この映画を観るまでは「上善如水」の意味を知りませんでした。日本酒の名前としか。この映画に老子が幻想として出てきて水の如しに柔軟で謙虚で強くあるように孔子を励まします。いい言葉です。

以下のブログにいい解説が掲載されていました。
http://plaza.rakuten.co.jp/isparenopainsto/diary/201202260000/




1 件のコメント:

  1. はじめましてこんばんは、楽天ブログのMOOSEです。

    マークさん、ご訪問ありがとうございます。

    古代の中国人から教えられることってたくさんありますね。

    やはり老子、莊子の教えは崇高なものがあります。

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