2009年4月28日火曜日
未来の大学のあるべき姿 - End the University as we know it
From the NY Times Op-Ed
http://www.nytimes.com/2009/04/27/opinion/27taylor.html?pagewanted=2&_r=1
現在のアメリカ・日本の大学の姿の問題点を良く捉えている記事です。しかし、このような未来の姿を実現することは果たして現実的か?
Columbia大宗教学教授のTaylor氏が書いている6つ改革段階を要約すると:
His Bio
1.カリキュラム改革:知識分野毎に「専攻」や「必修」がある割れたシステムを改め、学生の勉強と研究のために人材と施設がネットワーク状に提供される構造に変える。興味ある問題について幅広く・超分野的に学習できることが基本とする。
2.常設の「学部」を廃止し、時代のニーズによって7年毎に見直されるZones of Inquiryによって学習プログラムを考える。Mind, Body, Language, Waterなど
3.大学間の連携と相互補完をネットワークで実現する:例えば、全ての大学が発達したフランス語やギリシャ語の講座を提供する必要はない。他大学の学生がネットワーク的にVideoConferenceなどで講座に参加するのが当たり前にする。
4.コースの論文・卒論はテキストのベースではなくMultimedia的な研究成果のプレゼンテーションにする。(彼は書いていないが、卒論は社会に発信するために書くのを当然とすべきだと私は思う。そのためには電子的なフォーマット、そして誰でもその知識にアクセスし、要点が分かりやすいフォーマットにするのは当然だと考える。)
5.大学院は将来の「教授」を育てるために設置するのではなく、NGOなど様々な社会の分野で実用的な能力を発揮できる人材を育成できるプログラムに作り変える。
6.「Impose mandatory retirement and abolish tenure. Initially intended to protect academic freedom, tenure has resulted in institutions with little turnover and professors impervious to change.」 教授は65歳で引退させ、雇用の終身保証(Tenure)を廃止する。
My Thoughts
さて、このような将来の方向性でよいのか?
全ての大学がこうあるべきなのか、それとも一部か。
少なくとも、上記の1~5は今後10年でかなり進むと私は思う。
現在の大学を経営しているのは教授会であり、終身雇用を自分達から切ることは有り得ないので、6番はかなり難しいだろう。しかし、理事会が強引に導入するか、若い研究者や自治体が自分たちで新しい大学を起こすなら、そのような大学は出てくる気がするし、出てくるべきだと思う。
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