2009年11月28日土曜日

はじめてのアクション・リサーチ(佐野正之編著)から学ぶ

アクション・リサーチの重要性は大学院時代から把握しているが、継続的にまとまった形で行ったことがない。授業に関する論文を書いている時の研究課題は勿論アクション・リサーチの一種であるが、理想的には各学期の各授業でなんらかの研究課題を小さくても、直感的でもいいから文章にしたい。このブログで様々な授業の改善計画や反省文を書いたりしているが、もっとまとまった形にしてみよう!という意気込みで以前他校の教授からご紹介いただいた佐野正之編著の「はじめてのアクション・リサーチ、英語の授業を改善するために」(大修館2005)で勉強し直すことにしました。

英語教育に従事して約10年、大学で英語を教えることにある程度自信というか、慣れみたいものはあるが、今外国語教育に使っているアプローチや考え方をもう一度根本から「こんなやり方でほんまにええんかぁ?」と問い直したい。そしてそのプロセスにより直感的な「教育者」としての自信だけでなく「教育研究者」としてより強い自信と自覚を備えたい。

Action Research = From Nunan (1989) Understanding the Language Classroom: A Guide for Teaching Initiated Action. Prentice Hall.

  1. 問題の発見 もっとこうだったらいいな、と思う点で、なるべくほぼ学生全員に共通する点
  2. 事前調査  簡単な質的、量的調査、アンケート、インタビューなど
  3. リサーチクエスチョンの設定  具体的な問題に対して実施可能な対策があり、期間内に具体的で現実的で測定可能な目標をつけられる (SMART goal=specific, measurable, attainable, realistic, time-sensitive) Example: How should my teaching method/curriculum for...be changed so that in an end of term survey 90% of students feel... and in the end of term assessment 80% of students can...
  4. 仮説の設定 First work through, Sano's iceberg model for finding causes underlying the performance problem. Then, upon identifying possible causes, set a hypothesis for improvement
    Level 1 Performance
    ----------------
    Level 2 Amount or Type of Practice / Activities
    Level 3 Linguistic Knowledge
    Level 4 Attitude / Motivation
    Level 5 Classroom Management of Instructor (not explained--seems to overlap with )
  5. 計画の実践 the "D" in PDCA
  6. 結果の検証
  7. 報告
  8. 結果の反映
例えば、来週から始まるICUのSpeakingのクラスの場合、どんなARが可能か考えて8つのStepで進めてみたいと思います。

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